
施工内容

1.足場と養生シートの設置
建物を塗装する為の足場を設置します。 また、塗料が他のお宅へ飛んだりしないように、養生シートというメッシュ状のシートで建物を覆います。 色彩工房は足場やメッシュシートも自社所有・自社施工なので、余計な料金は発生致しません。


2.高圧洗浄・下地調整
古い塗装の粉やカビ・汚れを徹底的に除去します。
高圧洗浄はスレート・コロニアル屋根(カラーベスト)塗装の中では一番大切な作業といえます。
家が 築10年ぐらいになってくると、屋根の上にはコケ・カビ・藻類が発生しています。
これらは北側に多く発生しています。 乾燥しているときは赤茶色っぽくみえますが、
水にぬれると緑色っぽく見えます。
高圧洗浄機から出る水は、ゴム長靴に直接当てると穴が開くほどの強さです。
高圧「洗浄」ですが、実際には古い塗膜やコケ類を「削り取る」という感じです。

高圧洗浄が不十分な場合、コケや汚れの上から塗装をしている事になるので塗料は屋根材に密着出来ません。
極端にいえば宙に浮いている状態になってしまいます。
これではどんなに高級な塗料で塗装をしても、すぐにはがれてしまう可能性が高くなってしまいます。
下地を綺麗にする事によってシーラー(接着塗料)もよく吸い込み密着性も増すので、塗装がより長持ちするようになります。

外壁サイディングのチョーキングが激しい外壁の場合も、塗装がはがれる原因となる恐れがあります。 チョーキングの粉が邪魔をして、シーラー(接着塗料)がサイディング自体に直接密着していないのが原因です。 チョーキングの粉は塗装の成分なので、塗装すべてを落とさない限り完全に洗い落とすのは困難ですが、 シーラー(接着塗料)がサイディングボード自体に浸透するくらいチョーキングの層が薄くなれば問題ありません。


3.コーキングの打ち換え
家の外壁材(サイディング)のボードとボードの境目にある継ぎ目を「目地」といいますが、
この目地と、窓などのサッシまわりには、シールというゴム状のものが埋め込まれています。
このシールの事をシーリング・コーキングといいます。
このコーキングが劣化している場合、
完全撤去し耐久性に優れた変性シリコンを使用して新しいコーキングに打ち換える必要があります。
「既存コーキング撤去→プライマー塗布→養生→コーキング打ち→養生撤去」という手順です。
目地深さの調節と三面接着※を防ぐためにバックアップ材(縦長の発泡スチロール)を充てんします。

新築の時は上から塗装をせずに、シールそのものがむきだし状態のため、
紫外線が直接あたる格好となって劣化していきます。
特に、家の北東側より陽のあたりがつよい南西側の劣化が激しくなります。
そのため、のちのちの雨水の浸入を防ぐためにも、塗装前にシールの打ち直しの交換工事が必要になってきます。
専門用語では「打ち替え」ともいいます。
打ち直しをせずに塗装も可能かもしれませんが、せっかく足場を組んで工事するわけですから、
多少の費用は加算されてしまいますが、長持ちするということを考えればやっておいた方が良いでしょう。

ここでの注意ポイントは「三点接着を防ぐ事」と「プライマーをしっかり塗る事」です。
時々、築10年以内なのにコーキングがベローンと剥がれているのは、施工時にプライマーが少なかった可能性があります。
※三面接着 : 目地コーキングを左右後の三面で接着してしまうと、
建物の小さな揺れに伴うパネルの動きにコーキング材が追従できない為、コーキングが切れやすくなります。


4.窓などの養生
塗装をしたときは、少なからず家のまわりに塗料が飛び散ります。
家の塗り替えの場合、ローラーで塗装することがほとんどです。
吹き付けとちがって塗料が飛び散らないと思われがちですが、ローラーでも十分塗料は飛び散ります。
家の塗り替えには、塗料がついてしまうと不都合な場所がたくさんあります。
アルミサッシ、窓、地面の床、植木や植物などです。
そのために、ビニールやテープ、布などで覆って、塗料の飛び散りをふせぐことを養生といいます。

養生は塗らない箇所の保護だけが目的ではありません。色彩工房が、養生にこだわる理由は3つです。
①窓枠や見切り縁など、しっかりとした一直線のラインを引き、完璧な塗装工事が
出来る準備をする。
②工事期間中におけるお客様のストレスを最大限に軽減する。
③ちょっとした塗料垂れなどで、基礎や窓を汚さないこと。


5.[下塗り]シーラー(フィラー)塗布
一回目の下塗りに使う塗料は、シーラーと言い、新築時から塗ってある今現在の壁の塗膜である下地を固め、次に塗る中塗り材と下地をくっ つける接着剤の様なものです。着色のにじみ止めの役割も果たします。 下塗りには、外壁専用・木部専用・鉄部専用と、それぞれ素材によって使い分けます。


6.[中塗り]
いよいよ、外壁に希望の色が付きます。あれやこれやと悩んだ末に選んだ塗料がここで塗られます。
外壁の塗装を一番実感するところですし、どんな色合いなのか楽しみな部分ですね。
ローラーで塗る場合、ときおりゴロゴロと塗っている音がします。
中塗りは塗料の性能を発揮するのに十分な塗膜を作るために必要な工程です。
下地を紫外線、水、炭酸ガス等有害な環境からから守る役割を果たし、下塗りの塗面を平滑にし、塗膜に厚みをつけ、上塗りの仕上がりをき
れいにします。
同時に雨樋など他の部分も塗っていきます。



7.[上塗り]
塗膜の厚みはもちろんの事、塗りムラなどをなくし、ツヤのあるきれいな仕上げを行います。 塗料は「半製品」といい、塗ることではじめて製品となります。塗料ごとにメーカーによって定められた希釈率で、 2回塗ることで塗料の性能が十分に発揮されます。 せっかく調べて選んだ塗料も、メーカーのいう性能通りの製品になるかは実際にそれを塗装する業者にかかっているとも言えます。



