3.コーキングの打ち換え
家の外壁材(サイディング)のボードとボードの境目にある継ぎ目を「目地」といいますが、
この目地と、窓などのサッシまわりには、シールというゴム状のものが埋め込まれています。
このシールの事をシーリング・コーキングといいます。
このコーキングが劣化している場合、
完全撤去し耐久性に優れた変性シリコンを使用して新しいコーキングに打ち換える必要があります。
「既存コーキング撤去→プライマー塗布→養生→コーキング打ち→養生撤去」という手順です。
目地深さの調節と三面接着※を防ぐためにバックアップ材(縦長の発泡スチロール)を充てんします。
新築の時は上から塗装をせずに、シールそのものがむきだし状態のため、
紫外線が直接あたる格好となって劣化していきます。
特に、家の北東側より陽のあたりがつよい南西側の劣化が激しくなります。
そのため、のちのちの雨水の浸入を防ぐためにも、塗装前にシールの打ち直しの交換工事が必要になってきます。
専門用語では「打ち替え」ともいいます。
打ち直しをせずに塗装も可能かもしれませんが、せっかく足場を組んで工事するわけですから、
多少の費用は加算されてしまいますが、長持ちするということを考えればやっておいた方が良いでしょう。
ここでの注意ポイントは「三点接着を防ぐ事」と「プライマーをしっかり塗る事」です。
時々、築10年以内なのにコーキングがベローンと剥がれているのは、施工時にプライマーが少なかった可能性があります。
※三面接着 : 目地コーキングを左右後の三面で接着してしまうと、
建物の小さな揺れに伴うパネルの動きにコーキング材が追従できない為、コーキングが切れやすくなります。