外壁塗装のチョーキングとは
外壁のペンキが剥げて、さわると手に白い粉のようなものが付く現象をチョーキングと言います。 チョーキング(白亜化)とは、塗膜の表面が経年で変化し、次第に粉状になっていくことをいいます。 塗膜の劣化現象の一つで、紫外線、輻射熱、風雨などの影響を受け、塗膜の樹脂分が劣化し、 塗膜に含まれる粉状物質(顔料など)により表面が粉状になることをいいます。 塗膜に光沢がなくなり、そのまま放置するとやがては塗膜の割れや剥れがおきてきます。 このような状態になってしまったら、悪くなることはあっても良くなる事はありません。 建物自体に影響しないうちに早めの外壁塗装をお勧めいたします。
チョーキングの診断
一般的に、チョーキングの診断には指触診断、払拭診断の二つの方法が用いられています。
指触診断
塗膜表面を手で触り、チョーキングによる粉状物の付着程度をみて診断する方法。
払拭診断
塗膜表面にセロテープを貼り、引き剥がして黒色などの濃色の紙に貼りつけ粉状物の付着程度をみて診断する方法。
診断方法 | 塗膜劣化がない状態 | 進んでいる状態 | 著しく進んでいる状態 |
指触診断 | |||
払拭診断 |
参考文献 : 旧建設大臣官房技術調査室監修/国土開発技術研究センター編「外装仕上げの耐久性向上技術」
チョーキングの度合いと塗り替え時期
粉状物の付着 | 塗膜劣化の程度 | 塗り替え時期の見極め | |
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A | 付着物がほとんどみられない | 塗膜劣化がない状態 | 必要がない |
B | うっすらと粉状物で白くなる | 塗膜劣化が進んでいる状態 | そろそろ検討の時期 |
C | 粉状物で真っ白になる | 塗膜劣化が著しく進んでいる状態 | 早急に塗り替えを要する。場合によっては全面剥離が必要な場合もあります。 |